◎未来の彼がやって来た!


ドォン!!!


突然銃声が聞こえたかと思うとボワワンと煙が立った。

「菅原くん!?」

なになになになに!?
どうなってんのこれ!?
少しすると煙が晴れてきて中で咳き込んでいる菅原くんの影が見えた。

「だ、大丈夫?!」
「う、うんなんとか……え?」

完全に煙が晴れるとそこに立っていたのは菅原くんなんだけど…

「なんか幼くなった?」
「菅原くんが大人になってる!?」

どういうこと!?
いきなり菅原くんが撃たれて煙が立って現れたのは大人になった菅原くんで…

「はっ!!これが噂の10年バズーカ!?」
「はい?」

と、とりあえず状況を整理しないと…!

「す、菅原くん!あなたは今何歳ですか!?」
「え、28だけど…。
じゃあお前制服着てるってことはここは…」

oh!ジーザス!!
やっぱり10年バズーカだ!!

「お察しの通りここは10年前のようです。」
「そっか、だからお前が俺のこと苗字で呼んでんだな。」
「10年後は名前で呼んでるんですか?」
「………まぁね。」

ん?なんか寂しそう?
なにかあったんですか?と聞くと10年後菅原くんは眉を下げて笑った。

「ちょっとケンカしちゃってさ。
原因は俺にあるんだけど………大嫌いって言って出てっちゃったんだよね…。」

うわーやるなぁ、未来の私。
今の私は菅原くんと並べるような女の子になろうと必死でケンカなんてできるわけない。

「……よかった。」
「え、何が?ケンカしてるのが?」
「だってケンカできるほどお互い親密になったってことですよね?
今の私はケンカなんてしたら嫌われちゃうんじゃないかって怖いです。」

未来の私が羨ましいです。
そう言うと未来の菅原くんに抱きしめられた。
恥ずかしくてワタワタしていると耳元で震える声でありがとう、と言われた。

「……大丈夫ですよ。
未来の私だって私なんですから、菅原くんを嫌いになるわけないです。」
「うん…うん…。ありがとう…!」
「未来に帰ったらちゃんと謝ってくださいね。
そうしたら私も許してくれますよ。」

やっと離れた菅原くんの顔は目は真っ赤だったけど来たときよりも晴れやかだった。
うん、よかった。

「ちょっと、こっちきて。」

菅原くんは手招きし、私が寄ると耳元でそっと囁き、


ぼふん



音を立てて煙があがるともとの菅原くんに戻っていた。
そっか10年バズーカは5分しか入れ替われないんだっけ。

「おかえり、菅原くん。」
「俺さっき知らない部屋にいて!それで……」

帰ってきた菅原くんは未来だと気づいていないらしい。
どうやら5分では私の怒りはおさまらなかったらしい。
まぁそれでもいいや、きっと未来の2人は無事仲直りしているだろう。

「大好きです、孝支くん。」

だって私達は10年後もその先もずっと一緒なのだから。


『あなたを未来永劫愛すると誓います』



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