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「うっ・・・うあああああ・・・ああああああ」
涙が止まらない。
なんであの時、浅井くんに告白しちゃったんだろう。
前を見て走っていなかったんだろう。
告白してなかったらこんなことにはならなかった。
3回目の告白でもう恋はしないって決めてなかったっけ…?
うかうかしてた自分が馬鹿みたい。
…本当に後悔だらけでどうしようもない。
胸倉を掴んでいた手を離して床に崩れ落ちる。
「とりあえず君が人間として過ごした一生の記録を見せてあげるから振り返ってごらん?」
そう言ってモノクロの服を着ている死神は私に一冊の本を手渡した。
B4サイズくらいの大きさで分厚い本の中身は自分の写真とその時何をしたのかが細かく書かれている。
1ページに1歳分記されていた。
涙を拭いて鼻水をすすりながらその本のページをめくった。
すごく細かい字で記されていて読みにくいけれど、内容が頭の中に入ってくる。
・・・というか自分の生きた証だから振り返ってるって感じだけど。
良い事をしたことや悪いことをしたことも懐かしい・・・。
色々なことがあったんだなって。
でも私の一生の記録は23ページまでしかなかった。
「なんか23ページ分って短いね・・・。しかも最後は恋をして死んだようなもんじゃん。
他にも楽しいことはいっぱいあったはずなのに・・・何やってんのかな・・・私」
この本を読んでやっぱり私にとっては”こんな人生”だった。
もうこんな本破いてやるっ・・・!!
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Oitok