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本を半分に開いて破こうとするけど中々破けなかった。
「ちょっ…!!何してんの!!君の一生の記録を破こうとしないでよ」
モノクロの服を着た死神が、私から破こうとしていた本を取り上げた。
「私の人生の記録なんでしょ!?返してっ!!」
「そうだとしてもこれは閻魔様に見せないとだから破いちゃいけないの!!」
閻魔様!?何それ知らない!!
そんな人いるもんか!!
取り上げられた本を奪い返したくて、モノクロの服を着た死神から取り返そうと本を引っ張る。
「うぐぐぐぐぐぐ!!返し…てっ!!」
―…ビリッ!!
死神から本を取り返すために引っ張り合いをしていたら本が半分に開けて本の上部が少し破けてしまった。
「ああああああー!!!何してくれるの君は!!」
モノクロの服を着た死神が焦りつつ怒鳴ってくる。
ざまぁ!私と張り合うからよ。
「ふっ…ふん!」
私の一生の記録だし、どうなったっていいじゃない。
うるさい死神だなホント。
「はぁ…。本を傷つけたり、燃やしたり破いたりするとねー……」
「なっ…なによ」
いきなり真顔になるモノクロの服を着た死神がそっと口を開く。
「君…、転生できなくなるよ?」
はっ…?転生…?
もしかして……
「転生って生まれ変わるってこと?」
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