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―……次の日の放課後。


今日一日中、そわそわしていたあたしは授業も耳に入ってこなかったくらい斐とのことを考えていた。
実際会ってどんな話をしようだとか、どんな態度でいればいいように見られるかとか。


斐はどんな人なのだろう?
っていう思いが頭の中をずっとぐるぐる回っている。

イメージ的に優しそうな顔をしていてー…、平均的な体系。
今風のさわやかな短髪のヘアースタイル。
髪色は茶色っぽい感じ。

写真が好きってことは文化系の男子…?
実際はおとなしいのかな。


まあ、風子は先輩のあたしに紹介しても恥ずかしくない斐を紹介したんだろうし、きっと真面目でいい人に違いない!


毎日同じことのくり返しで、だるすぎる学校生活。
制服を着崩してたり、化粧やマネキュアをつけてたりしてると注意してくる先生にいつもむかついてる。

けれど今日締め切りで間に合わなかった宿題のことで、先生に怒られても全然ムカつきもしなかった。


だって今日はいつもと違う。
メールで仲良くなった斐と初めて顔を合わせる日だから。



あたしは、斐に決めてもらった駅内の待ち合わせ場所に向かった。
エスカレーターに一番近い大きな柱のところで待ち合わせの約束。


ドクン……


ドクン……


高鳴る鼓動をスゥーっと深呼吸そて落ち着かせる。


待ち合わせの大きな柱のところは人があまり通らない場所だった。

その柱に背中をつけて寄りかかり、片手に携帯を持っている男がいた。


あの人が斐……?


いや……でもちがくね…?


あ…、でも着ている制服は北高のだし…。


んー……?




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