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「今はもう昔の斐くんはいない…。だから単純なこと。
有果さんが知らなきゃいけないのは今の斐くんです。
毎日メールしたり、頻繁に会ってるなら有果さんが今の斐くんを知ってるはずでしょ?
有果さんこの前、斐くんと上手くいってるってこと私にメールしてくれましたよね。
その有果さんから届いたメールの文とっても楽しそうでしたもん」
あの時はまだ知らなかったから。
それに斐とも上手く言ってて調子にのってたのもある。
でも……もう終わりにした方がいいのかな。
どこかでそう思う気持ちと、そう思わない気持ちがぶつかっている。
あたしは斐のこと嫌いになっちゃったの…?
考えてても分からない…。
曖昧なのは大っ嫌いだからはっきりさせたいのに……分からない。
「結局あたしはどうしたらいいの…?」
涙がボロボロと止まらなくなって、あたしはついに石畳の地面にしゃがみこんでしまった。
溢れんばかりの涙で見えなくなった視界。
縮こまったあたしの肩にポンポンっと風子の手が軽く触れる。
「答えは、斐くんと会った時の有果さんに出てるはずですよ」
あたしと同じ目線の高さにしゃがんだ風子はにっこりとしてある方向を指差した。
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