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なにやってんだコイツもーッ!!!
そんなこと直球に本人に言うなし!!

ますます斐との仲が…悪く……


「ははっ。マジで?
有果はそんなことでオレと会いたくなくなったの?」


斐は怒るどころか笑っていた。
予想外の展開にあたしはあんぐりとする。


「まだあの噂は消えねーか。
…まぁ、しゃーねーけど……」


斐も認めるってことはあの噂は本当だってことだよね…。
重たくなってしまった口を開けることができず、あたしは立って話を聞いていることしかできなかった。

「有果、とりあえずベンチに座ろっ?…歩ける?」

心配してくれる斐にコクンと首を振って了解した後、近くにあったベンチに二人で座った。
ベンチの端と端に座るあたしと斐。
あんなに心は近づいていたのに今ではこんなに距離がある。

ふと周りを見てみるともう風子たちの姿はなかった。
いつの間にいなくなったのやら……。


しばらく沈黙が続いた後、あたしが気になっていた噂のことを斐が詳しく話をしてくれた。

「オレさ……、中学ん時は先輩とつるんでアホなことやってたんだ。
たばこに、喧嘩に、落書きに……警察に世話になること色々やったなー…。


みんなが毎日毎日同じような学校生活をやってることがばかばかしく見えてさ、それが嫌でオレは脱線しまくりで。

だから変わったことしてる先輩と一緒にいればなんか見つかるって思ったんだ…。

それに喧嘩さえ強ければ…、グルになればなんだって怖くない人たちがいれば…オレは強いって思ってた」


噂の内容はあたしも想像がついた通りだった。
不良っていうイメージにピッタリなことやってるんじゃん……。


「でも……。
後一回校則を破るようなことしたら出席停止って言われてた時。
校内の使われてない教室で一人でたばこ吸おうとしたら、同じクラスだったソラに見つかっちまって。

『その煙で俺が死ぬからやめて』って言われて廊下にあったバケツの水ぶっかけられたあるんだ。

ムカついて一発ぶちかまそうと思ったけど、あいつは避けるのだけは上手くて。
殴り合いにすらなんなかったなー…。
だけど、あん時に水かけたのはオレのために止めてくれたんだって後で気づいた」


「ぷっ…。あの風子を盾にしてあたしと話してたヤツが斐に水かけたとか。
そんなことすんの、信じらんない。あはは」


「あ、やっぱり?…あいつったら、まだ女が苦手だったんだ」

「ふーん。風子にはべったりだったし、そんな感じに見えなかったけど」

「風子ちゃんだけは別らしいよ。まっ、分かりやすいけど」

「だよね。あたしも分かっちゃったし」


泣くのをやめていつの間にか、普段斐と話している時のように笑っているあたしがそこにいた。
ハッとそれに気づき、斐から顔をそらす。

なんで何もなかったかのように、話しちゃってんのあたしは!?





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