さくまくんと

<第三者目線>


アニメイト秋葉原店5階のキャラクターグッズフロアで僕は働いている。
様々なグッズを陳列する幸せ、ランダムグッズに悩むオタクの楽しそうな顔を見る幸せ。こんなに楽しいバイト先があるのだろうか。


ある日レジ担当で入っていた時のこと。5階フロアに急に眩しい光が差し込んだのだ、すなわちとんでもなくSSRレベルの最強美女が入ってきた。
黒のライダースに下は黒の膝上スカート、ロングブーツ(ブーツとスカートの間の絶対領域すら眩しいスタイルの良さ◎)、アクリルスタンドがギリ入るくらいの小さな鞄を下げた美女はラブライブコーナーに入っていった。
二次元のオタクはグッズにかなり積んでたりコスプレが上手かったり秀でたオタクはもちろんいるが、現実的に会えない時点で全員平等だと思っている。しかしあの美女は何せSSR級…すごすぎる…これまでアニメイトで働いていてあんな美女が来店したことなんてない。あの美女がコミケにでも行ってみろ、会場が大騒ぎになるぞ。

ラブライブということは女の子が好きなのか?百合か?百合か?あんな美人が百合だったら萌える…ギャップ最高…何か買ってくれるかな、話しかける気なんて毛頭ないのでせめて誰推しかだけ知りたい…。


「お願いします〜」
「すみません、お待たせしました。」


ぼんやりしているとお客様がやってきた。いかんいかん集中…金髪のアニメTシャツを着たお客様の商品をレジ打ちしていく。矢澤にこちゃんか〜分かる分かる、可愛いよね。なんて。


「アニメイトポイントカードお待ちで『さっくん〜〜あった?』


!?!?
やばいやばいやばいやばいSSR級美女がレジに来た!?金髪のアニメTオタクの手を握って笑いかけている…眩しすぎるて…!付き添いだったのか!


「あと700円でもう一枚特典のポストカード付けられるんですけど大丈夫ですか?」
「えっ、まじかぁ〜どうしよう〜」
『さっくん、お金は払うから一緒に買ってもいい?』
「えっ!?欲しいものあったの?」
『あのね、ランダムキーホルダー!ちょっと待っててください!』


ちょっと待ってくださいって僕に話しかけてくれたんだが…さすがSSR級美女だな、他人にまで当たり前に気を遣える…。


「すみません、多分すぐ帰ってくると思います」
「いえいえ、!か、、彼女さんですか…?アニメイトついてきてくれるなんて羨ましいです…」
「まぁ……嫁です(笑)」
『お待たせしましたっ、はいさっくんお金…お釣りいらない〜』
「なまえこれ一万円札だから!(笑)てかこれくらい払うって、いらないよ」
『え〜〜やだ払う。千円札持ってるもん…!ほらっ、』
「それ五千円札な?(笑)」


終始会話が微笑ましい。
美女なのに少し抜けてるとかギャップが最高かよ…。しかもずっといい香りがするんだよ、、。


「こちら商品です。ありがとうございました。」
「ありがとうございました」
『ありがとうございました〜』



仲良く手繋いで帰って行った2人。男性の方も清潔感があってかっこよかったな…オタクとSSR美女……永遠に幸せでいてくれ…。またアニメイトに来て顔を見せてくれよな、僕はそれまでバイトを頑張るよ…。











〜YouTube「俺の嫁…発表しちゃいます」〜


「もう最後の嫁の紹介なんですけど。まぁ1番有名かな〜みんなも知ってるかもしれないです」
「え、俺でも分かる?」
「なんか分かっちゃったかもしれないな〜(笑)」
「それではVTRどうぞ!」

※佐久間さんにより厳選されたなまえちゃんの映像が流れてます

「ありえない」
「ありえない」
「やっぱり…」
「ありえへん」

「はい、最後の嫁は三次元なんですけど、りんりんですね〜♡まじでねスタイルとかアニメに出てくる女の子みたいに最強なんですよ、生きてる二次元って感じで!あとね〜声もかわいい♡」
「え、なまえに嫁って言う許可とか取ってんの…?」
「わたしはファンみんなの嫁だからさっくんの嫁でもあるね!って言ってた。」
「えっ!じゃあ僕の嫁でもあるってこと!?」
「やばい急になんか…テンション上がってきた(笑)」
「推すってこういうことなんだよ!楽しいだろ〜?」
「じゃあ僕も嫁にします」
「目黒が言うと生々しいからやめて欲しいよ…」





〜ファンブログ〜

⭐さくりん

さっくんのオタ活に興味津々な美少女、という構図。大変なことになりそうなのでコミケと宮田くんとの食事会だけは連れて行けない。ダンスの踊り方が似ていてかっこいい、動画を見る度に他担狩りをしていると言われている。

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