平和に行きましょう。
沙代成り代わり2
艶々とした黒髪を外巻きにした女学生風の少女が、袴の裾を揺らしながら目の前を横切っていく。あぁ、今日も来てくれた、と熱に浮かれた心のまま思わず息を吐いた。
時々この辺りに来ることは知っているが、この辺りに住んでいる訳では無い。というのも、彼女が買い物をする店の親父との雑談が漏れ聞こえた話によれば、ここからかなり山奥にある風変わりな屋敷に住んでいるらしい。そこで、屋敷の主人である男と2人で住んでいるとも。
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