平和に行きましょう。

沙代成り代わり


離れないで 離れないよ
離れちゃいや 待っていて

 すすり泣き、恐怖に震える声が歌っている。舌足らずで時々掠れて止まる、小さな声だ。
 あれだけは、せめてあれだけは守るのだと。守る為に眼前の頭を砕いて殺し。砕いて殺し。動かなくなるまでずっと砕いた。
 悍ましい。吐き気がする。それでも手を止めた先から化け物は動こうとしたからまた砕いた。あの歌を止めさせてなるものか。
 

成り代わり沙代ちゃん
例の御堂事件でSAN値チェック失敗からの不定の狂気フェティッシュを引いた。対象は行冥さんでべらぼうに執着するけど向こうも似たような状況なのでどっちも安心。周りは不安
大きくなったらお嫁さんになる。なりたい。でも行冥さんが誰か紹介するなら行冥さんの為に諦める。思いの丈全部ぶちまけるという爆弾を落としてから「行冥さんが言うなら」ってお見合いを了承する
蝶屋敷が医療事務になった頃にお手伝いに行ったりするかもしれない。なほちゃんきよちゃんすみちゃん達とわちゃわちゃしてる
ちなみに獪岳のことはあんまり覚えてない。あの時の記憶を半ば封印しているし、1番チビだったので状況を殆ど把握していなかった

SAN値チェック失敗の悲鳴嶼さん
怯えて震える沙代の歌声を生存確認としながら鬼を殴り殺し終えて「生きてる……」と実感する。沙代が今度こそ大きな声で泣いてお礼言ったり謝ったり抱き着いてきて報われた人。でもきちんとSAN値チェック失敗しているのでお互いフェティッシュ引いて共依存状態
「お嫁さんになる」発言は流石に真に受けないけど嫁にもさせたくない。お館様から「大事な物を託してしまうと心残りが無くなる。手元に置いた方が、君もあの子も幸せじゃないかい」なんて欲しい言葉貰ってしまうから尚更手放せない。でもそんなの公言出来ないから自分より強かったら、と条件は出してる。そんな人類存在しないので沙代ちゃんの処女は今日も守られる

関係知ってるしのぶさん
昔押し掛けたことがあるので沙代ちゃんと行冥さんの関係は知ってる。「子ども?」って聞いて「お嫁さんになるの!」と返されて「養い子」と訂正された
当人同士が幸せなら介入する気はないけど、嫁に出す条件聞いてちょっと不憫になった

蝶屋敷で見掛けて泡吹くかもしれない獪岳くん
生き残りがいて死ぬ未来が見えた

関係知ってるその2玄弥くん
思春期迎えてあわあわしながら世話焼かれる未来がある







 布団の中で微睡んでいると、不意に布団と体の間に差し込まれる手があった。腰のくびれとの隙間には大きな手がすっぽり収まり、そこから控えめに捕まれる圧を感じて、少しずつぐいぐいと隣の布団の中へと引き摺り込まれていった。されるがままにしていると、少しばかり居心地の良い腕の位置に収められだ後、布団を掛けて閉じ込められた。
 隣に布団を引くようになったのは、初めは沙代の我儘であった。あの忌まわしき夜が脳裏に焼き付いて離れないまま、また鬼が、今度は自分を食べに来るのだと恐怖に駆られていた。しかしそうして夜を明かす内に、いつの間にか悲鳴嶼が沙代を自分の布団の中へと引き摺り込むようになった。今のように、腰のくびれと布団の間に出来た隙間に手を差し込み、ゆっくりと起こさないように、ともするともどかしい手付きで引き寄せる。布団の中にまで連れてきたら、お互い違和感のない場所に収まり、また布団の中で何事もなかったかのように微睡む。沙代は悲鳴嶼の腹の辺りで猫のように丸まって眠るのが好きだった。ただ時々蒸し暑くなるので、息継ぎのように布団から顔を出す必要があったが、それもまた悲鳴嶼の寝顔を真正面から仰ぎ見る度心から安堵した。


















































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