平和に行きましょう。

さらさんさん


 初めに彼女を見たのは温室だった。その頃は丁度様々な植物が咲き乱れる大樹の節であり、春の風に吹かれて蜜の香りが鼻をくすぐっていた。
 丁度非番であった為、気まぐれと暇が脚を運ばせたのだろう。滅多に立ち寄らぬその温室は細やかな手入れが施され、花を愛でる趣味のない者でも見事だと息を漏らす美しさがあった。
 そうやって物珍しさに奥へ奥へと進むに連れて、一際目立つ百合が咲き乱れる花壇の前に、一人の少女が立っていたのだ。
 濃緑の髪に鮮やかな若草のような瞳。紺を差し色にした白い装いは修道女のものだったが、百合に囲まれた少女はまるで花の精と見紛う清廉さをもっていた。



「頭では分かっている。分かっているが…」
「えぇ、そうでしょう…。あの子は本当によく彼女に似ています。顔も、仕草も…何もかもがあまりにも」
「…幸い、あの子には紋章がある。貴族への養子を打診すれば良縁はいくらでも探せるだろう。孤児院を出たとしてもここにいるのでは、あの子の才能は十全に活かせまい」
「セテス、それで良いのですか?」
「……。あの子は私の妻ではない。妻は、今もあの碑石にいるのだから」



サラさん
とにかく第1にセテス(とフレン)、第二に大司教、第三にその他。聖人は紋章の関係から聖キッホルに思い入れがあるが、本人曰く「聖セスリーンの紋章なら良かったのに」と時々嘆いている
セテスについて父のような兄のような尊敬の念を抱いている為、ヒルダやクロードから「恋愛的な方で好きとか?」とつつかれてもいまいちピンと来ない。フレンとは未だ1年ほどの関係だが姉妹のように仲が良い。しかし年下のようには見えないフレンとはどちらがお姉さんぶるか時折ちょっとした張り合いをしている


























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