平和に行きましょう。
ハイヤに
とんだ茶番劇だとハイヤは吐き捨てた。
「セイロス、お前のしていることは今を生ける者への冒涜だ」
「例え貴方に蔑まれようと、私はやめるつもりはありません」
「地上は既に人の子らにより営まれている。」
マクイルやインデッハらのように人の世を嫌ってしまえれば、いくらか楽に去れたのだと嘆息する。修道院での生活はそこそこ不便で名を偽る窮屈さもハイヤの心を荒ませたが、先生と呼び慕われる懐かしさと子どもたちの笑顔を見ると後ろ髪を引かれる思いもあった。
ハイヤの心配事はフレン達だ。以前はセスリーンであったが、キッホル共々名を変えて修道院にいる。あの父娘がとにかく傷付く所は見たくない、その一心でハイヤは心底呆れ果てたレアの誘いに乗った。
「2人が心配なのもそうでしたが、単に人恋しかったのですよ」
僻地に隠れ住んでいたが、本当に孤独で過ごした時期は数年程だ。半分ほどは人里を転々としながら旅をし、もう半分は追われていた父娘を匿い3人で暮らしていた。
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