平和に行きましょう。

おみあい


「お見合い、ですか」
「うん、お見合い。おじいちゃんが、断るにしても会うだけ会ってくれって言うから」
 次郎と宗三、そして乱に着物の着せ替えを任せながら、あっけらかんと小さな主は言った。呼び出されたものの、部屋が衣紋掛けにかけられた絢爛な反物や煌びやかな意匠の装飾品に埋め尽くされている為、襖だけ開け放して敷居越しに座った蜻蛉切は反芻して珍しく間の抜けた表情を作った。
「ちなみにこれはじいちゃんが送ってきたやつね。ばあちゃんが肥やしにしてた分とか、新しく作ってくれた分とか」
「豪気なもんだよねぇ。この布1着分で日本号が普段飲みにしてる酒がどれだけ買えるか」
「んん…でも曰く付きもたくさんありそうだしなぁ」
「あー、だから石切丸さんが榊振り回してたんだ!」
「その言い方は良くない」
「あっひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「あー…まぁとにかく、日にちが分かったら現世に行くから、その時蜻蛉に一緒にいてほしいなって」








































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