GLAY?WHITE?
組織の人達に存在を認識されてはや数ヶ月、残念な事に彼からの音沙汰が一切ないということは、私への手がかりは一切ついていないのだろう。
ちょっとガッかり・・・。
そんな私は依頼やら客やら待つべくしておばぁちゃんから貰ったこの古書のお城で1人茶を飲みながら本を読んでいる。
するとカウンターから数メートルしか離れていない店の出入口から来客を示すベルがなった
「いらっしゃいませ~」
目の先にいた人物は色素の薄い金髪の髪が浅黒い褐色肌によく映えている、少し幼さを残したままだが確かに整った顔立ちをした人物
降谷零、いや安室透?もしくはバーボンとして?どちらにしろこの人がこの店に来るということは何かしら私について手がかりでも見つけたのかもしらない。
「おや、随分お若いですが。このお店の店主様は貴女ですか?」
「えぇ、私がこの店の店主になりますね。といっても数ヶ月まえからですか」
「この店の店主は古くからご老夫婦がやっていると伺ってましたが?貴方はお孫さんかなにかで?」
「いえ、血の繋がりは一切ない赤の他人でしたが。店主のおばあ様が亡くなる所に立会まして、その際、店を畳むと聞いてせっかくなら譲って欲しいと」
「おやお若いのに随分と決断力のあられるお方だ、このお店じゃ貴方ぐらい女性のの生活を支えられる収入は得られないでしょう?なにか副業でも?」
清々しい顔で質問しながらも確実にこちらの心理をついてくるこの顔から腹まで浅黒い青年はやはり今はバーボンとしてこちらに来ている。恐らくあのビルで階段を駆け上がってきたのも彼で、とばっちりでジンニキから私を調べる依頼でも受けたのだろう。
「昔から本が大好きで、この店を失くすには惜しいとおもったので。そうですね、副業と言えるほどこちらも収入はありませんが少し本の翻訳でお金を頂いています。とくに出費の大きい趣味もないですし、女一人で生きるには充分ですよま」
これは本当だ、向こうで色んな世界の文字を勉強したのがこちらの世界で役に立つとは思わなかったが、暗殺の依頼との合間に、ちゃんと古書を好まれてこの店に来る客は何気にちゃんといた、その流れでなんやかんやとなってしまった。
「それは凄い!どんな本を翻訳してるか拝見しても?」
「すみません、今翻訳中のもをお店するのは依頼主からNGが出ておりまして。その代わり、私が翻訳したものがこちらのURLから調べれるようになってますので、興味があれば是非。」
そう言って私は先手を打つように彼に名刺を渡す。
そこにはこの店の店主兼翻訳家としての名前と連絡先、URLが載っている。
「おやありがとうございます。足立キリアさん、ですか。」
「はい、お店の連絡先しか乗ってませんが基本的には私はこのお店にいますのでお気軽にお問い合わせください。
それより、お兄さんは
何 の ご 用 で の ご 来 店 で す か?」
ニッコリと両頬の肉を釣り上げ問いかける。
きっと彼は私に根掘り葉掘り情報を聞いたあと煙を巻くようにこの店を出たであろうが
それじゃ つまらない
「このお店が前はおばあ様がらやっていたということは、少なくともこのお店がどういうお店かわかったいてご来店頂いたんですよね?それなのにお兄さんは私に質問ばっかり!でもお兄さんは私が翻訳をやっていると知らなかった訳ですから翻訳を依頼に来たわけでもなければ、このお店に来てからここにある本に一切興味、視線などを示さない、それなら」
「一体、な ん の ご よ う で???」
顔の少し下で手のしらを合わせるようなして少し顔を傾げて再度バーボンである彼に問いかけると。
彼は流石と言えよう。表情は一切崩さずとくに同様の様を見せない。しかし残念。この世界に念の概念はなくとも私には生命エネルギーがしっかり見える。ネルギーが彼は動揺していると教えてくれる。
「随分と察しが宜しいようにお見受けいたしますね」
「なんのことでしょう?私はただ疑問に思ったことを問いかけただけですが?」
「貴方は一体何者ですか?」
「おや、先ほどとは打って変わってストレートなご質問ですね?
と言われましても、なんとも難しい質問ですね。何者ですかぁ。とてもじゃないですがらその様に名乗れるほど大層な正体は持ち合わせていないんですけどね」
「おやとんだ大きな猫が貴方に覆いかぶさっているようですね。調べはついているんですよ。貴方にこの店を継ぐ前の経歴が無いことぐらい」
やっぱこの世界の警察目ざといわー!手早し仕事やばいし!!
「ちょっと生まれに難があるだけです。それぐらいこのご時世、ひとりや2人紛れていてもおかしくないと思いますね???
生まれたはいいけども認知されぬまま生み捨てられた可愛そうな子供は他国の民に拾われ逞しくも各国を転々としながら生きた!そんなメルヘンな存在とでも言って起きましょうか?まぁ信じるか信じないかは貴方次第ですが・・・」
ぶっちゃけ嘘のようでだいたい本当だしな
「おやそんな虚言を信じて貰えるとお思いなら、貴方はさぞこの古書のような頭をお持ちなのですね」
「あら大好きなものに例えられて大変嬉しいけれど、真実は小説よりもきなりともいうでしょう??」
全ての人間に戸籍があり平和で普通な暮らしがあるとでも思っているなんて、それこそ貴方の頭は絵本で出来ているのかしら??
ついつい喧嘩越しになってしまってはいるが許して欲しい、本来なら殺して黙らせる所を彼が好きなキャラだったというだけで口喧嘩で済ませている。ネジの吹っ飛んだ私は何をするか分からない。
私の言葉に大分頭に血が登ってしまったらしい彼は少しずつ力の入っていく眉間に気がついているのやらいないのやら・・・
どうやら気づいていたらしい、彼は一度大きく呼吸を吸うとそれを深くはきだした。
「単刀直入に聞きますと、僕は貴方がココ最近巷を騒がす連続殺人事件の関係者だと思っています」
冷静になった顔で真っ直ぐ顔を見据えてこちらを見てくる彼の顔は、一件バーボンだがその背後にチラリと降谷零、公安警察としての意志があるように見えた。
なるほど、確かに組織以前に彼も警察だ。正体が見えない殺人犯の証拠が見つからず、組織としても警察としてもやきもきしていたのだろう。
「最近の連続殺人事件?ですか」
「おや、とぼけるのも随分上手いようで。知っているでしょう?証拠も痕跡も残さない圧倒的完璧殺人。」
「えぇ、それぐらいならニュースで見てますね。でもそれがなぜ私と関係があると?」
「申し遅れましなが、僕は探偵でしてね。この事件に興味を持ち調べてみたところ、この事件が起こり始めた時期と同時期に、貴方がこの古書店に姿を現しだしたという情報が入ったんですよ」
「あら探偵さんでしたか!それならあの素晴らしい洞察力なんかにも納得が行きます。
でもそれは、ただの偶然でしょう?事件とこのお店の継続が重なっただけ、私が偶然戸籍も持たない怪しい人物であっただけ!それだけで、殺人も私だなんて考え、少々浅はか過ぎると思いますね!」
一切笑顔も崩さず動揺すらしない私にきっと彼はイラついてるに違いない。
「では貴方、すう数ヶ月前の〇月〇日、どこで何をしていのですか?それを立証する相手は?」
「おやおやまだ聞きますか??
そんな前のこと詳しく覚えてる訳ないじゃないですか?私じゃなくても覚えてる人は少ないと思いますよ?そんな無茶振りな質問で何かしら裏を取ろうとするなんてちょっと無理があるんじゃないですかね?」
あぁ言えばこういう、とは違うが。終わりのないさぐり合い。どう足掻いても彼に勝ち目はない。だって彼には証拠がない。
私に戸籍がない事実。私が急にこの店に現れた事実はあれど。
私殺人を起こしたという証拠はどこにもはいのだから。
「っ・・・今日は、これで失礼します。また来ます」
「えぇ、是非とも今度は本を見にいらしてくださいね!」
何事も無かったかのように彼を見送る私、内心とてもじゃないがいつ爆笑してしまうかヒヤヒヤした。
私の一言一言にあんなに感情揺さぶられる姿のなんて面白いこと!
彼が出てすぐさま次の来店を知らせるベルがなる。
今度は深めに目指し帽わ被った中年の男性は、店内をキョロキョロと見回すと、なにやら適当に本を取りカウンターに置くと1箱のタバコを一緒に置いた。
「この本をくれ」
そんな彼の襟元に私は懐した違和感を感じた、なんて抜けない子なんですかね!!本当面白い!
残念ながらこの店に音で拾える怪しいやり取りなんてものはないんですよね!残念でした!!
「まぁこの本!おじさんこのシリーズ読まれるんですね!!」
と明るく声をかけながら音もなくそのタバコを手に取り中の紙を素早くとりだす。
おじさんも私の質問に少したじろぐも
「あ、あぁそうなんだよ!続きがなかなか見つからなくてな!!運良くここで見つけられたのはほんとにラッキーだ!!」
「この本はうち置いてあるものでも珍しいシリーズですから!!本当に運が良くていらっしゃる!」
そう言って私はレジに置いてある紙袋に本を入れるとそれを丁寧に包装して手渡す。
これで、暗殺の依頼への交渉は完了。あとはこの紙と一緒にタバコを燃やして仕舞えばなにも証拠は残らないってわけ!!
「さて、何か収穫はありました?」
そういって手元にある小さな機械に向けて呟きを握りつぶす。
おじさんの服の襟元に隠されていた小さな機会。抜き出した時のおじさんの反応からして恐らく無関係で、お店の前ですれ違う時にでも入れられたんだろう。
まぁ今頃。耳元で機械を潰された不快音を聞いた彼が不快に顔を歪ませていることでしょう。
3/4
prev next△