白蘭さんに買ってもらったクレープを食べながら、ベンチで二人で談笑した。
白蘭さんは、ザンザスさんたちのお友達らしい。
「でも、まさか子どもを保護するなんてねぇ…。相手して貰えるの?」
「やさしい」
「へえ…」
もしゃもしゃとマシュマロバナナクレープ(マシュマロは白蘭さんが自分で乗せた)を食べていた白蘭さんが、残っていたクレープをぱくりと全て食べてしまった。やば、わたしも早く食べないと。
慌ててわたしも自分のクレープにかぶりついた。わたしのクレープはイチゴバナナカスタードマシュマロクレープ(やはりマシュマロは白蘭さんが入れた。どれだけ好きなんだろう)だ。うん、おいしい。
「…お迎えが来たみたいだね」
「えっ?」
零れそうな生クリームを舌で掬いながら白蘭さんを見上げた。
「僕と会ったのは、内緒、ね?」
にこりと笑った白蘭さんは、軽やかな足取りで人ごみに紛れてしまった。
…あーあ、行っちゃった。
でも、なんであんな急に逃げるみたいな…。
「みゆちゃんっ!」
「るっすさん…?」
「おまえっ…捜したぞぉ!」
「すくさん!」
ばたばたと駆け寄ってきた二人に嬉しくなってクレープごと抱きつきそうになった。危ない。
「そのクレープどうしたんだぁ?」
「えっとね、」
あ、内緒だったっけ…。
「内緒!」
スクさんとルッスさんは怪訝そうな顔でわたしを見ていた。