玉葱を刻むとき

玉葱を刻むとき

COCO MEMO TEXT

もりもりお肉。

▽2020/03/14(Sat)昨日は、ふたりして食べたいと常々言っていた、焼肉を食べに行った。
それも、とびきりの。
わたしたちは食べることが大好きなので、事あるごとに目的をつくって食事をしに行く。
自分たちで作ることだってよくある。
仕事ですり減らしている分を取り返すように、美味しいものを食べ、たらふく酒を飲む。

特にわたしは、“すき”と“それ以外”が明瞭なので、これとあれ、に迷うことはあまりなく、追って気分屋なこともあって、チャンスさえあれば唐突に提案をしてしまう。
その日も、彼の中にはいくつかの選択肢があったようだった。キッチンで洗いものをしている彼は、普段通り、どうする?と訊ねてくれた。
せっせと皿を洗う後ろ姿に抱きつきながら、焼肉食べたい、なんて甘えてみるわたしなのだった。

家を出て、ふたりで歩いて行く道のりも、なんだかわくわくとして、たのしかった。
仲良く手を繋いで、ああだこうだとおしゃべりしながら、笑い合って、バスに乗り遅れて、また騒いで。
お店に着く頃には、すっかり冷えてしまった。

その日、アウターに染みついていた香りなのか、何やらすごくいいにおいのする彼に引き寄せられてかなわず、ぴったりとくっついていても、足りなく感じた。
バスと電車の中は、ゆるやかな午睡のひととき。
一日中の、しあわせだった。

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