華雄フラグ
「賊将共が」
董卓は喚く。が、今連合軍を壊滅させてしまえば、天下統一完成ということもある。実は機嫌が良い。
「先陣を賜りたい。俺に1万の軍を預けてくれれば賊将の首をここに並べて見せる」
董卓軍随一の将軍呂布が吠える。
「待ってけれ。ここはオラに先陣を」
そこに華雄が待ったをかける。
「何か訳があるな。華雄」
「オラ、女ができただ」
李儒はそれだけで華雄の熱い想いが理解できた。男が愛する女のために命をかける想いは古今東西変わりはない。
まして華雄だ。
猿と大差ない頭と顔。
不器用で毛深い手。
臭くて短い脚。
女ができたことは奇跡的ですらある。
アホだがイケメンの呂布にはわからないかも知れないが李儒には痛いほどわかる。
李儒もまたチビ、デブ、ハゲという容姿三重苦に悩む男なのだから。
「よし、行け、華雄。手柄を立ててこい。だが深入りするな」
董卓も華雄の言葉に胸が熱くなっていた。
「ありがてぇ、オラ、董卓様のためになら死んでもいい」
「馬鹿野郎。女ができたんだろ。生きて帰ってこい」
この熱い男達のロマンのために李儒程の軍師が重大なことを見落としていた。
ここでひとつのフラグが立ったということを
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