18鎮の諸侯
「壮観だな」
曹操は浮かれている。結局これだけの兵士を元ヤンキーの領主が動かしてみせたのだ。
「あまり調子にのるな阿萬。それに総大将は袁紹とかいうデブに決まったんだろ」
郭嘉が釘を差す。
「まあいい。俺がこの軍を指揮すれば余裕勝ちだが、アホの袁紹でも敗けはせんだろ」
曹操の自信には根拠があった。
敵は10万、味方は20万。
ちなみに日清戦争で大日本帝国が動員した兵士が延べ10万。
ここら辺のインフレ感は話半分としても流石は中華である。
そんなことより、曹操は敵より味方が多いことで楽勝と判断してしまった。が、郭嘉は不安材料も感じていた。
集まったは良いが、袁紹という男は平和主義者である。平和主義者でなければ今頃洛陽の都に軍を突入させ、壮絶なバトルが始まっていた筈だ。
家柄が良く、兵法に詳しいという理由で連合軍の総大将となった袁紹だが、軍の総司令官として、平和主義者というのは致命的である。
兵は拙速にして功久しきをみず。
要は戦争になるならさっさと終らせるに限るという話。
そして、平和主義者の常として、最前線に差別してきた南方の異民族の兵を並べ、自分は安全な後方で会議のための会議を繰り返す。
- 16 -
*前次#
ページ:
ALICE+