将軍夏侯惇


「読み通りだな。敵はざっと1000、こちらは5000。よし、ここは無視して敵の食糧を奪いに行くぞ」
孫子曰く「腹が減っては戦はできん」
正確には糧道がなんちゃら兵がどうこうという文章だが意訳すると腹が減っては戦はできんという話である。

「俺に続け。飯を奪いに行くぞ」
構わず行軍を続ける漢軍に、砦の門が開く。
「かかったな。戦をするぞ」

「俺に続け」
敵陣に斬り込む夏侯惇。強面、隻眼、巨漢。夏侯惇の見た目に敵は尻込みしている。

「俺達は行くぞ」
劉備一向は食糧庫への進軍を続ける。

この戦いは夏侯惇率いる漢軍正規兵が勝つ。
平地の野戦は基本数が多い方が勝つ。
劉備率いる義勇軍が食糧庫を襲おうとしている以上、敵は野戦を続け滅ぶか降伏するよりない。

あまりにも手際が良かった。
これが散々戦をサボり続けてきた軍とは思えなかった。
通常3日で行軍できる距離を迂回ルートを使ったとはいえ7日もかけた軍が戦闘そのものを数時間で終わらせようとしている。

激しい戦闘中でも何だかんだで残業0のホワイト軍だ。

「劉備さん、砦攻略は終ったようだぜ」
「ああ、だが関羽、戦そのものを終わらせるには食糧庫を占領するのが一番だ。行くぞ関羽、張飛」

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