さんさん太陽
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これだけ送られてきて、既読つかず。たぶんブロックされたんだろう。
「振られた……」
「へえ〜」
「なんでだろうな。なんか俺、悪霊でも憑いてんのか?」
「サゲチンが過ぎるな……。人助けのため誰とも付き合わない方がいいんじゃない?」
「やだー」
「可哀想ー」
最近またちょくちょく遊びに来るようになったトオルくんは、人のベッドに寝転んでケラケラと笑っている。楽しそうで何よりだよ……。
「婚活サイトとかに登録しようかな」
「やめとけやめとけ! 大変だから! 手一杯よ!」
「需要飽和してるから今更参戦しても遅いかあ」
「そーそー。ここでずっと俺と楽しく生きればいいよ、だいたい名前くんはまだ若いんだからさ、急いだらダメだって」
「若いって」
寿命が違うから感覚がわからなくなっているみたいだ。見えないだけでここに在る足を枕に借りて携帯ゲーム機を起動する。
「俺だって寿命の三分の一を通過したよ、もう若くないんだなあっいっだあ!? なんで蹴るの!!?」
「きゅ、急に怖い話しないでよ! え、人間って、えっっ、150年は生きるよね?」
「生きない生きない」
「えっ、名前くん、えっっ、今十二歳くらい……?」
「時の流れをゆがめないで。今年で三十五になります。おっさんです。よろしくおねがいします」
「可愛いのに……?」
「ありがとう……?」
「ちょっと、考えなきゃいけないことがあるから帰るね……」
「あ、うん。気を付け待って今昼! 昼! 棺桶出すから寝てって!」
「うん……」
よろよろよぼよぼとふらつきながら、トオルくんは客間に吸い込まれていった。もしかしたら使うかもって置いて行かれた予備用の棺桶、本当に使うんだな……。
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