(そして部外者は舞台に戻る)
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突然走っていったザングースを追ったNがたどりついたのは森の中にある墓地だった。まだ新しい石の墓標に掛けられたコート。その前で立ち尽くして遠吠えのように泣いているザングースの声を、Nは聞き取れなかった。それはただ純粋な泣き声で、恨み言も嘆きもない悲しい悲しい声だった。背後から「ザングース!」と女性の声がする。育て屋にいたあの女性だろう。Nは帽子を目深に被り直し、その場から離れた。
ポケモンは開放すべきだ。
隷属を、悲しみを断ち切って…。
泣いている彼は人間を憎んでいるのだろうか。愛しているから、嘆いているのではないだろうか。共にいなければ、愛することもなかったのではないだろうか。彼と、亡くなった誰かは、トモダチだったのだろうか。
会って話がしてみたかった。そうしたら、何かがわかったかもしれない。
僕はもう、後戻りできないけれど。
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