それは[友人]だ


普段まったく来ない医務室にそっと顔を出せば、軍医は訝しげに俺を見た。最近よくこういう眼で見られるのはなぜなんだ。はいそうですね、自室にある謎の水色キューブと一方的な日常会話をしていたせいです。まさか双子に見られるとは思いませんでした。『ジェットファイヤーくん、ナマエをジェットに心配』『ジェットストームくんも右に同じ』おいやめろハワワワするな。
そして案の定一日でエリートガード内に広まったので、本当に…ジェットツインズの行動はジェットやでえ…。

えへへと愛想笑いをしたらジェットな勢いで引かれたので切ない。OK。俺のキャラではないことはわかっている。

『これ…ブラーと思われるんでなんとかしてつかぁさい…』



ごく微弱なスパークの存在を感じ取りました(真顔)
自分とブラーは長い付き合いですわからないはずがありません(真顔)
彼がこのような悲劇的な事件に巻き込まれた原因は身近にあるとわかっていました(真顔)
しかしすぐにウルトラマグナスにも悲劇が起こり、自分はウォッシャー液を飲んで友を保護したのです(真顔)
本来ならばすぐにでも、すぐにでも治療を頼みたかった(真顔)
しかしブラーも自分もエリートガードです(真顔)
平和のために己を犠牲にする覚悟を持っていました(真顔)


元々表情を読みにくい単眼トランスフォーマーなので俺の真顔作戦は簡単に成功した。
口をへの字にしただけで真面目っぽくなるっていいね!俺、前世ちょっと垂れ目だったから真面目にしてても「何笑ってんだ!」って怒られたし。おっと眼からウォッシャー液。


『!…そうか、ナマエ…お前も辛かっただろう。恋人がこんな事になるとは』

やばいやばい俺アイセンサーひとつしかないからウォッシャー液出ると視覚ほとんど取られる欠陥タイプ。慌てて拭っていると、軍医が凄い笑顔で俺からブラー(キューブ)を受け取ってくれた。あれ、さっきなんか言ってた?



『私の全てを持って治療してみせる。心配するな、すぐに元通りになるさ』
『よろしくお願いします!』

我が友ブラーよ、再会を楽しみに待つぞ!


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