宇宙最速の男がいた


僕はブラー君のブラー宇宙一の早口ロボットでエリートガードで最速の男ブラー
僕はブラーナマエのブラー何十年もずっと未開の星でひっそりこっそり走り回っていたブラー
僕はブラーナマエのことが大好きなブラーあちこち故障してポンコツになってしまったブラー
僕はブラー君のブラーナマエのブラーナマエのことが大好きなブラー


『どうした?腹でも減ったか』


僕とお揃いの青い色をしたナマエのアイセンサーが優しくまたたく

口を開けろと言われたから素直に言う事を聞けば口の中に甘いものを入れられた
エネルゴンチョコだ固形でエネルゴンを摂取するのはやっぱり久々で甘く味付けされたそれを口にして自分が甘いという味を忘れかけていたことに気がついた

ナマエの善意と好意に縋るのはとてもしあわせで僕に優しいので僕はもうずっとこのままでいたいとすら思うんだけど僕がエリートガードに所属しているのはこの類まれなる速さに起因しているので速さがなくなった僕をいつまでも置いていてはもらえないだろうということは嫌になるくらいわかっている

一度メタメタに壊れてしまったせいかそのショックかで僕の声は全く出なくなってしまったしほぼ全取っ替えした身体で走ればスピードに停止が間に合わず壁を三枚ほど破壊した上に再リペア行きになってナマエを心配させてしまったのだ自分の速さをコントロールできないなんてただの危険な鉄屑というしかない

『やってるうちに慣れるさ』とナマエは励ましてくれたけれどエリートガード内には僕の他にも速い奴らはいる突出して速かったのは僕だけど僕がいなくなったとしても僕のかわりを出来る奴はいるということなんだ





ナマエの口にチョコを詰め込む
あわあわしながらちゃんと食べているのがとても可愛い
ナマエは優しいから僕のすることを全部肯定してくれるでもしかしそれは万人に向けられる優しさなんじゃないかとも思っていてだから僕はナマエの特別になりたかったしなれると信じていた












(『僕はブラー君のブラー宇宙一の早口ロボットでエリートガードで最速の男ブラー僕はブラーナマエのブラー何十年もずっと未開の星でひっそりこっそり走り回っていたブラー僕はブラーナマエのことが大好きなブラーあちこち故障してポンコツになってしまったブラー僕はブラー君のブラーナマエのブラーナマエのことが大好きなブラー』)


何一つこの発声回路から音は出ない


←前 main|top 次→