心地の良い音が聞こえる。
良い匂いもしてきた。
それに応えるようにお腹も空いてきた。
えっ!?
今何時!?
目覚ましを設定して寝ることを忘れていた私は
焦って上体を起こした。
隣を見ると空っぽになった布団はきれいに整頓されていた。
良い匂いにつられリビングに行くと
サッチさんが昨日言っていた通り朝ご飯を作っていた。
「ナマエちゃんおはよー。
もうすぐご飯できっから顔洗っといで。」
「サッチさんおはようございます。」
私は言われた通り、
顔を洗い完全に目を覚ましリビングに戻った。
丁度そこにはテーブルに今しがた最後の料理を並べ終えたサッチさんがいた。
「冷めねぇうちに食おうぜ。」
そう促され私は席に着いた。
そこには本当に一人で作ったのかと
疑いたくなるほどの豪華な朝食が出来上がっていた。
「すごくおいしそう!!」
「見た目だけじゃないぜ??
さぁ、食ってみろよ!」
「「いただきます。」」
味は、うちにあるものだけで作ったとは思えないぐらい美味しかった。
「おいしい!!!」
「だろ??」
サッチさんはいたずらが成功した子供のように
ニカッと笑った。
「本当にコックさんだったんですね。」
「もしかして、疑われてたの??」
そんな冗談を言いながら朝食を食べた。
(こんな楽しい朝は久しぶり)