え、今なんて言ったの??
セカイガチガウ???
また、聞き間違いだろうか??
頭がこんがらががってきた。
「異世界ってやつなのかな?」
「異世界……」
「兎に角、ここは俺のいた世界じゃない」
「……信じられない……」
そうは言ってみたが、彼の目を見れば嘘をついていない事ぐらいわかる。
彼は本気で言っているのだ。
「……元の世界への戻り方って分からないですか?」
「分からない。こんな話自体聞いた事が無い。」
私もそんな話聞いた事がない。
でも、彼は元の世界に戻らなきゃならない。
戻れる方法を考えなきゃ…
「……もう一度爆発してみます?」
「………………は?」
「いや、ほら、爆発で飛んできたのなら、
爆発で戻れるかなって……」
「……っぷ!……っはははははは!!!」
自分でも言っていることが幼稚過ぎることに気が付いて段々恥ずかしくなってきた。
「そんな、笑うことないじゃないですか!!!」
「いや……ごめんっ……ぷっ!……はははは!!我慢出来ねえ!流石にそんな無謀な事はしねえよ!!」
と、一通り笑うと
「てか、信じてくれてんのね。」
「え?」
「嘘だと思わないの??」
「嘘なんですか?」
「いや、嘘じゃない」
「じゃあ、信じます。」
彼は拍子抜けしたような顔をした。
「ここの世界の人はみんなそんな感じ??」
「みんなって訳では無いですが、少なくともこの国は比較的穏やかな民族です。」
すると、サッチさんは少し考えるような格好をした。
「んー、この世界は安全な国なんだね」
「まぁ、そうですね。」
(じゃあ……)