珍しく立花が恋バナを持ちかけて来たのでびっくりして飲んでいたお茶を噎せてしまった。
え、大丈夫?と心配する立花に大丈夫と伝え、話題を聞き返す。
「えっと、初恋だっけ?初恋、初恋…ってなるとハヤトさんなんじゃないかな?私が7歳くらいの頃よく遊んでくれたし、顔も整ってる私結構好き好き言ってたんじゃないかなぁ…」
「あー…ハヤトさんは初恋キラーだしなぁ…」と、納得している立花。
「ま、初恋ってことで過去の話だし、あの頃は恋なんてのも知らないだろうから多分、憧れだと思うけどね」
「え〜でも、まだハヤトさん独身でしょ?まだ、ワンチャンあるんじゃない?」
珍しく恋バナを続けようとする立花。
「えー…私がハヤトさんに見合う女なわけないでしょ。冗談も程々にね」
「まぁ、桜華がそうなら別にいいけどさ〜」
「それに加賀美インダストリアル代表取締役が、こんな女子高生に興味あるわけないでしょ」
「え〜桜華夢が無いねぇ…玉の輿だよ?玉の輿」
「今日やけに饒舌だね?恋バナなんて興味無いんじゃないの?」
「そんなことないよ?私だって年頃のオンナノコだよ」
「ふーん?ま、そんな話する余裕あるならこの問題解いてね」
「桜華のケチ」
「ハイハイ」
幼少期のハヤトさんの記憶を呼び起こしつつも最近親戚の集まりに顔を出してないなぁと思い、次は参加しようと思った休日の午後。
2020/09/09