生徒会長と新聞部部長とOB02


過去の黒歴史の公表か。

新しい黒歴史の創造か。


よくよく考えてみれば、というか考えるまでもなく俺は前者を選んだ。

わざわざ恥の上塗りをする必要はない。


「ケントさんって思ったより頭良かったんですね。」

「…思ったよりってどういう意味だ、おい。」


真顔で失礼なことを言う水沼の頭を軽く小突いて、手元の忌ま忌ましい写真を見下ろした。

後輩らの言葉を信じるなら、その提供者は『北斗女史』。


それがもし、俺の知っている『北斗』なら…いや、これ以上は止そう。


「それで北斗女史とはどのようなご関係で?」

「おま、人が考えないようにしていることを…!」


勢い余って写真を握り潰してしまったが、故意ではなかったことを一応ここで強調しておく。

こちらの様子を伺っていたのか、作業中のはずの風間が「あ」と声を漏らした。


「あー…悪かったな、写真。」

「大丈夫です。まだまだありますので。」

「くっ…どいつもこいつも…!」


手品か何かのように、ポケットから次々と写真を取り出す風間。

それを見た隣の水沼は満足そうに頷き、周囲の女生徒は黄色い歓声を上げる。


納得がいかないのは俺だけのようだ。


よく見ろ、女子!

奴が澄ました顔で手にしているのは野郎の女装姿だぞ!


「というかお前ら、ちゃんと全部返す気はあるんだろうな?」


正確な量を把握していないため、その点が少し心配だ。

これで全部です、と言われてしまえばもう俺にはどうすることも出来ない。


いや、流石に奴らも人の子。そこは良心が…と一人葛藤しているところへ、「何を言っているんです」と水沼が口を挟んだ。




「ケントさんはボランティーアでしょう?」




その一言が、総てを物語っていた。




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(っ、騙したな…っ!)
(そもそもそんな約束などしてませんよ。なぁ、俊。)
(水沼殿も人が悪い…あ、そうだ。北斗女史からケントさんへ、手紙を預かってました。)
(何…?あ、待て!なんか嫌な予感がする!)


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!


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嘘つき、ロンリー。