仮想の物語

空軍少佐と会食会


操縦服から軍服に着替え
いざ出陣







軍上層部主催の会食会。

正直、参加するつもりは全くなかったが、祖父の命令では仕方ない。


「俺に命令するぐらいだ。じい様も本当は来たくなかったんだろうよ。」


つまり八つ当たりの道連れ。

存外子供のようなところがあるもんだと、隣に立つフェラーリンに小さく笑ってみせた。


「あの『英雄』がか?」

「『英雄』だって人間だってことだ。それに親父に言わせれば、年を食う毎に真面目さが薄れていったって話だしな。」


だからそう気負うことはないと言ってみたものの、フェラーリンの表情は未だに少し硬い。

「出世に有利だ何だ」と理由を付けて巻き込んだフェラーリンだが、奴は参加云々よりも『英雄ケント』に会うことに重きを置いているようだ。


どんな理想を抱いているかは知らないが、落胆しないことを願う。

それに、


「それに注意するとしたら、ばあ様の方だ。」

「…何?」


俺の言葉にきっとフェラーリンの頭には穏やかな老婦人の姿が浮かんだことだろう。

だが外見で判断してはいけない。


「見た目以上に強かな人だ。おっとりとした口調で時々とんでもないことを言う…向こうのペースに引き込まれたら負けだ。」


じい様だって敵わないのだから。

そう締めくくると、不意に隣が静かになった気がした。


「フェラーリン?」

「…菓子折りでも…持ってくるべきだったか……」

「………」


緊張をほぐすつもりで話したそれは逆効果になってしまったらしい。


次々と出席者から声を掛けられる中、おざなりな返事を返しつつ、俺は必死に上手い言い訳を考えた。


祖父達と顔を合わせる前に、何とか退席出来ないものか、と。


今更ながら少し、罪悪感が芽生えていた。




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勝機は?
ノーコメント


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!


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嘘つき、ロンリー。