これからの話

水浴びの話


ケントの友であるハロクからの、思わぬ襲撃。

そこにどんな意図があったか分からないが、いやもしかしたら私の不埒な思いを感じ取ったのかもしれない。


そう思えるほど、それは絶妙な間だった。


「早く脱げよ、アシタカ。風邪を引くぞ。」

「…あぁ。」


水気を多く含んだ蓑はしっとりと重く、確かにしばらく使用は難しいように思われた。

それでも、と少し躊躇いを見せていると、それに気付いたケントがからかうように目を細めて笑う。


「何を気にする?ここにいるのは俺達二人だけだ。」


そこが問題だとは露とも思っていないらしい。

二人して同じように濡れたものの、元々水浴びをするつもりで上半身裸だったケントの方は被害が少なかった。


そして濡れた髪から落ちた滴はそのまま、ケントの白い肌をつたって下へ、下へ、


(、私は今、何を考えて…)


「アシタカ?」

「…いや、何でもない。」


いたたまれなさから目を逸らし、ごまかすように蓑へと手を掛ける。

結果的にケントの促した通りになったせいか、ケントはどこか満足げだった。


そして最後の一枚を脱ぎ終えると、おもむろに手が伸びてきた。


「相変わらずいい身体つきだなぁ。」


「それだけに痕が勿体ない」などと言いつつ、呪いを恐れる様子もなくケントの指が私の胸元を這う。

その触れた場所からゆっくりとケントの熱が伝わって、



「アシタカ?」



気付いた時には、私はケントの腕を捕らえていたのだった。




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ケントの傍にいると時々、自分で自分が分からなくなる。


(それは郷を発ってから顕著で、)
(そして今度はもう邪魔をする者はいなかった)


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!


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嘘つき、ロンリー。