仮想の物語

飛行少年と魔女


最近友人が知り合った女の子は、少し不思議な子らしい。







「マジョコさん?」


変わった名前だな、と言えば「違うよ!」と妙に興奮したトンボに突っ込まれた。


「魔女だよ、魔女!あのホウキに乗って空を飛ぶ!」

「あぁ、それで『魔女子』か。」

「…あんまり驚かないんだね。」

「俺のじいちゃん、魔法使いの友人がいたらしいからな。」

「え、そうなの!?」

「じいちゃんに会ったこと自体ねぇから、本当かどうか知らねぇけど。」


確か女性の心臓を食ったとか何とか…まぁ、これは言わないでいいだろう。

折角出来た魔女の友人だ。

その関係が気まずくなっては申し訳ない。


「今度また魔女子さんと会う約束してるんだ。ケントも一緒に行こう!紹介するよ!」

「ん、あぁ…」


反射的にそう返事した後でふと思った。


それは所謂デートではないのか、と。


だがそれを聞き返す前に、トンボは他の友人らに呼ばれてどこかへと行ってしまっていた。


「……俺って、邪魔じゃないか?」





--------------
とりあえず長い目で見守ってやろうと思う。

*前次#

戻る

嘘つき、ロンリー。