天空の城を目指す物語
閑話
特務に異動して、もうすぐひと月が経つ。
だが俺は未だ職場に馴染めずにいた。
「ケント、例の件についてだが…」
「それなら確か、」
人間関係はそう悪くない。
むしろ皆、最年少の俺を弟か何かのように可愛がってくれている。
「ケント、そろそろ休憩入れたらどうだ?」
「いえ、もう少しキリのいいところまで…」
仕事も順調だ。
射撃以外の訓練がなくなって少し物足りない気もするが、デスクワークもそれほど苦手じゃない。
「…大佐。」
ならば、理由はただ一つ。
「何故自分は軍服のままなんですか?」
周りは皆、スーツにサングラス。
浮いている気がする、ではない。
完全に浮いている。
「制服は嫌いかね。」
「いえ、好き嫌いの問題ではなく…」
「ストイックでいいと、なかなか評判なんだが。」
「………。」
評判って何だ?
問うべきかどうか迷っていると、執務室の扉が開き、同僚の一人が慌てた様子で飛び込んで来た。
「大佐!例の少女が見つかりました!」
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その後、制服の件は有耶無耶となる。
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嘘つき、ロンリー。