天空の城を目指す物語
第一話
先の空賊襲撃について、モウロ将軍へ報告を済ませた帰りのことだ。
「護衛、ですか…」
「君なら年も近いし、隊での実績もある。適任だと思うのだがね。」
そう難しく考えることはない。
気楽にやりたまえ。
傍から聞けば上司から部下への気遣いの言葉なのだろうが、俺には何故か楽しんでいるようにしか聞こえない。
だが断る理由も見当たらなかったので、俺は二つ返事で返した。
「あぁ、それと」
そう差し出されたのはどこか見覚えのある箱。
確か先日、件の少女のために服などを調達した時のものだ。
「残念だが彼女の好みではなかったらしい。」
「そうですか。」
それを受け取って、中身を思い起こす。
店員には流行りものだと言われたが、確かにあの少女には少々派手すぎる気がしていた。
「分かりました。処分しておきます。」
さて、これからどうするか。
捨てるか売るか、それとも誰かに渡すか…なんて考えながら踵を返そうとして呼び止められる。
「ケント。」
「………はい。」
親しげに浮かべられた笑みに対して、何となく嫌な予感がした。
少々及び腰になってしまったのも無理はないだろう。
「軍服だと少女に威圧感を与えてしまう。」
「そう、ですね。」
「ちょうどいい、
それを着たまえ。」
「………………は?」
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第二回、服装論争勃発。
今回はさすがに勝たないと、色んな意味でマズいことになる。
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嘘つき、ロンリー。