天空の城を目指す物語
第二話
最後に覚えているのは、
吹き飛ばされたロボットと腕に抱いた少女の温もり。
「…ぅ……っ」
目が覚めると同時に、全身が痛んだ。
吐き気がする。
(っ、あの距離で撃つなんて何考えてやがる…!)
下手をすればロボットだけでなく、少女も自分も死んでいた。
そう舌打ちした後で、不意に少女がいないことに気付く。
「!?」
確か気を失う前、爆風から庇う為に自分は少女を抱えていたはず。
慌てて上半身を起こすと目眩がした。
「っ、くそ…っ」
唇を噛み締め周囲に視線を走らせれば、そこはまるで戦場だった。
崩れ落ちた瓦礫と立ち上る炎や煙、そして胸部を凹ませたロボットと、
(いた…っ)
その手を握って泣き叫ぶ少女の姿。
「おいっ!今すぐソレから離れろっ!」
爆発するかもしれない。
そう出来る限り声を張り上げたが、少女は動かなかった。
それどころか何故か視線まで外される。
同時に小さな音が聞こえてきた。
(?羽音…?)
「!空賊か…っ」
反射的にホルスターに手を伸ばすが、先程の衝撃で銃は飛ばされてしまったらしく、そこには何もなかった。
また舌打ち。
「パズーっ!」
「!」
そうこうしている間に、小型機の一つが少女へと接近する。
威嚇射撃すら出来ない今、迷っている暇はない。
「連れて行かれて、たまるかよっ!!」
そう最後の気力を振り絞って膝に力を込めた。
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お姫様を助けに来た王子様と、お姫様を守る正義の騎士。
さぁ、女神が微笑むのはどちら?
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嘘つき、ロンリー。