天空の城を目指す物語

第七話


人々が思い描いた、宙に浮かぶ島。

怖いと感じるのは自分だけ?









逸る気持ちを抑えつつ、足を進める。


(早く…早く、シータ嬢とパズーを…)


途中、宝の山に群がる元同胞達に吐き気がした。

そしてその中に見慣れたスーツ姿を見付け、すぐさま気を引き締める。


「…大佐。」

「あぁ、君か。」

「長らく隊を離れてしまい、申し訳ありません。」


深々と頭を下げれば、「未だ制服さんの癖が抜けきらないようだ」と苦笑された。


「まぁいい。それで少女は今どこに?」

「…それが飛行中、少女を乗せた凧が突風に煽られ、行方不明に。件の少年も一緒です。」

「ほぅ…」

「ただ風向きと風力から恐らく、この島に不時着していると思われます。これから捜索に、」

「いや、その必要はない。」

「は…っ?」


一瞬こちらの思惑を見透かされたかと、内心ヒヤリとした。

だが、それ以上の追及はない。


「ついて来たまえ。」


報告もそこそこに話を切り上げられ、促された先は宝の山とは正反対の方向。


「…ケント?」

「!はっ、今行きます。」


胸騒ぎがした。





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逃げ場は、ない。

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嘘つき、ロンリー。