天空の城を目指す物語

閑話


自分は根っからの軍人です。

幼少時に亡くした、祖父の影響でしょうか。


刷り込みに近いそれに、これまで何ら疑問を抱いたことはありません。


全ては国家のため。

国を守るために軍は、己は存在しているのだと。



そんな自分が、周囲との間にズレを感じ始めたのは何時からでしょう。



「っ、貴様っ!上官に逆らう気かっ!」

「いえ、自分はただ」

「発言を許可した覚えはない!」



それが顕著となった、ある日のことです。


天空の城なんてお伽話、一体誰が信じるのか。

そこに眠る財宝など、夢のまた夢の話。


それなのに、それを意気揚々と語る上官に不信感を覚えました。

ついでに、そんな与太話に夢中で目を輝かせる仲間達にもうんざりです。


(自分は間違っていない…)


数日の謹慎処分を受けた後も、一人悶々と考え続けました。

人知れず、ひっそりと。


(そのラピュタとやらに何か兵器があるならまだしも…宝探し?軍のやることじゃないだろ…)


そんな時です。


「君はラピュタを宝島か何かと勘違いしているようだね。」


体よく厄介払いされた先で、かの人に出会いました。




---------------
結局自分も愚か者だったということです。

*前次#

戻る

嘘つき、ロンリー。