天空の城を目指す物語
おわり
眩いほどの、強烈な光。
その先にあるのは、
あと一瞬でも振り向くのが早かったら、自分も彼と同じ道を辿っていただろうか。
「目がっ…目がぁ…っ」
高慢で陰険、だが確かに有能で矜持があった。
そんな男の、成れの果て。
人は己の持つ感覚の内で最も視覚に頼ると聞くが、その姿こそが人間の本質のように思えた。
「…結局、何も見えてなかったんだな。」
アンタも、俺も。
宝を欲した彼らと何ら変わりはしなかった。
「ああああああっケントっケントっケントっケントっ!!!!」
「…自分はここです、大佐。」
狂ったように繰り返される己の名にそう応えても、きっと聞こえてなんていない。
突き付けた銃も、見えていない。
「もう全てを終わりにしましょう。」
一発残っているのかいないのか知らないが、これは“けじめ”だ。
ちらりと視線を横にずらせば、気を失っているだろう二人の姿が目に入る。
彼らが見ていなくて良かった。
心底そう思いながら、俺は引き金を引いた。
---------------
崩れ落ちていく天空の城。
みちびいたのは誰?
*前次#
戻る
嘘つき、ロンリー。