イチャコラ祭

受主


※学パロ









「モロ先生に『黙れ、婆』って言う方がまだマシだ…」

「いい加減腹をくくれよ、ケント。」


事の発端は数日前の小テスト。

どういう経緯でそうなったかはよく覚えていないが、とにかく一番点数の低かった奴は罰ゲームをしようということになった。


で、その罰ゲームの内容と敗者は見ての通り。


「いいじゃない。その恰好でアシタカ先輩と放課後デートしてきたら?」

「!?ぬあああああっ!忘れてた!今日一緒に帰る日じゃん!?無理無理無理!絶対無理!お願い!先輩が来たら、俺は生理痛で早退したって言ってぇっ!」

「とりあえず落ち着け、ケント。」


いやぁぁっ!と両手で顔を隠しながら蹲る、女子の制服を着たケント。

いつの間にか発言まで女子になっていることに、本人は気付いていない。


「ケント?」

「っっ!?」


と、噂をすれば影。

ある意味最高のタイミングで現れたのはアシタカ先輩、ケントの彼氏さまである。


ちなみにこの二人が何故付き合っているのか、我が校七不思議の一つだ。


(というかアシタカ先輩、よくこれがケントだって分かったな…)

(女子の制服でウィッグ着用…おまけに顔も伏せた状態なのにね。愛の力?)

「迎えに来た。支度は出来ているか?」


俺達のヒソヒソ話を気にすることなく、ケントの鞄を確認したアシタカ先輩はそれを手に取り、「行こう」とケントを立ち上がらせる。

ケントは俯いたまま、その顔を真っ赤に染め上げていた。


「あ、あのアシタカ先輩…」

「うん?」

「先輩がお優しいことは重々承知しているのですが、さすがに何も触れられないっていうのもちょっと傷付くというか…」

「触れる?」


ケントの言葉にキョトンと首を傾げたアシタカ先輩は、しばらく考え込むとケントの手に自分の指を絡ませた。

所謂『恋人繋ぎ』だ。


「こうか?」

「っ、先輩…っ」

「あー、アシタカ先輩?今日のケントを見て、何かコメントありません?」


あっさり絆されてしまったケントに代わり、友人としてそう問い掛けてみる。

するとアシタカ先輩は初めてケントの恰好に気付いたように、その姿を上から下までまじまじと見つめた。


「おまっ…余計なこと言うんじゃない!」と正気に戻ったケントはこの際、無視だ。


「あぁ、そうだな。」


そしてアシタカ先輩はケントの長くなった髪を一房掬い、微笑むのだった。




「今日もそなたは可愛らしいな。」






かわいければ性別は問いません

(一発ノックアウト。)
(失せろ、バカップル。)

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嘘つき、ロンリー。