イチャコラ祭
攻主
※学パロ。
教室に持ち込まれた、大量のシシ神マペット。
何でもボランティア部に所属するクラスの女子が、今度幼稚園で人形劇をやるとか何とか。
ただしこの人形、あまり可愛くはない。
その上、夜になると姿を変えると言うのだから、ただの呪いの人形にしか思えないのは俺だけだろうか。
なんてことを思いながら周りに倣って一つ手に取り、右手に被せてみた。
そして特に意味もなくパタパタと動かしていると、
「奪っちゃった。」
…いや、まぁ、このシチュエーションだ。無理もない。
いつか必ず誰かがやるとは思っていたけど。
だけど今時なぁ…と少し呆れながら振り向けば、やらかしたのは納得のチャラ男だった。
「おい。避けるなよ、アシタカ。」
「…しかし…」
しかもその被害者は真面目を絵に描いたような優等生ときたものだから、ついつい同情してしまう。
きっと「すぐ近くにいたから」なんて、どうでもいい理由で標的にされたのだろう。
それか「からかいやすいから」とか?
どちらにせよ、二人の様子から見てどうやら未遂に終わったらしいが、ケントの追撃は終わらない。
ニヤニヤと笑いながら、シシ神マペットでしつこくアシタカの唇を狙う。
「大人しくしろって。シシ神は愛を与えもするが、唇を奪いもするんだぜ?」
どんな神だ、それ。
というか、見れば見るほど無気味なシシ神に唇を奪われるのも嫌だが、愛を与えられるのも何か嫌だ。
少し困ったような顔で躱し続けるアシタカの心境を思うと、目頭が熱くなってくる。
頑張れ、アシタカ。
しかしケントの奴も本当しつこいな。
いい加減、違う相手を狙えばいいのに…例えばほら、すぐ近くで何やら期待の眼差しで二人を見つめる女子とか、
「唇を奪われるなら、私はそなたに奪われたい。」
……え?
気まずくならない方を希望します
(今のは何かの聞き間違い…)(ですよね?ね?)
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嘘つき、ロンリー。