Bow-WoW!

#02


「ん?ていうか、ポチくんは?」


ニナちゃんから依頼の話を聞き終えたところで、ふと首を傾げるウォリック。

つい最近耳にしたばかりのその名前につられて、私もつい首を傾げてしまった。


「ポチくんでも敵わない相手なの?」

「それが…この間、配達途中に暴れて、また傷口が開いちゃって…」

「ありゃりゃ、相変わらず血の気の多いワンちゃんだこと。」

「ねぇ、ウォリック。」

「ん?」


苦笑するウォリックに『ポチ』について聞こうとした。

だけどそれより先にそれを察したのか、ウォリックが「あぁ、」と声を上げる。


「ポチってのはさ、テオ先生んとこの番犬で……」

「ウォリック?」


不自然に言葉を途切らせ、何故かこちらを凝視するウォリック。

その視線に少し居心地が悪くなり、身をよじらせる。


「…ポチくん、アレッちゃん見たら卒倒するかもね。」

「え?」





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その瞬間、部屋を出ようとしていたニコラスが笑ったような気がした。

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嘘つき、ロンリー。