せんせいのわんこ
便利屋のわんこ
※元ネタ。
※便利屋所属のif設定。
日課のトレーニングを終えてシャワーを浴び、髪を拭いながら出てきたところで、ふとニコラスは自身の寝床に「先客」がいることに気付き、思わず眉を顰めた。
そのタオルケットの下、微かではあるが規則正しく上下運動しているところを見ると、どうやら相手はすっかり寝入ってしまっているらしい。
(忘れてた…)
事の発端は今日の夕方。
相棒の「仕事」のため、事務所から適当に犬を外に連れ出し、再び戻ってきた時のことだ。
『ウォリック!てめっ…またソファーで女とヤっただろっ!?香水臭ぇぞっ!』
『え?あー、ごめんごめん。そこでちょーっとイチャついちゃって。ちゃんと綺麗に掃除したつもりだったんだけどなぁ。』
『俺がベッド代わりにしてんの知ってて…クソッ!どうしてくれんだよ!こんなんじゃ今晩眠れねぇだろうが!』
『んな思春期じゃあるまいし…玄兎ちゃんってばホント女の人がダメなんだねぇ。あ、じゃあさ、今夜は俺のベッドで一緒に寝る?』
『はぁ!?嫌に決まってんだろ!お前のベッド、ソファー以上に女臭ぇし!それにお前、寝惚けて変なところ触ってくるし!』
『…………』
『ちょ…そんな目で見るなよ!誤解だぜ、相棒!玄兎も人聞きの悪いこと言わないで!』
こいつならやりかねない、と思ったのが正直な感想だった。
すると、その後もキャンキャンと騒ぐ玄兎を何とか宥めつつ、苦笑していたウォリックと不意に目が合った。
『じゃあさ悪いけど、しばらくニックんとこに厄介になっててよ。その間にこっちは俺が何とかしとくからさ。』
『…おい、俺を巻き込むんじゃねぇよ。』
『あ、ニック。くれぐれも襲うなよ?』
『お前じゃあるまいし。』
『だから!誤解だってーの!』
そして最終的にニコラスの抗議は無視され、玄兎が渋々了承して現在に至るわけだが。
「…………」
溜め息一つ吐き出したニコラスは、そのタオルケットを持ち上げて玄兎の隣に横たわり、その身体を抱き寄せる。
冬の寒い日なら湯たんぽ代わりになっただろうが仕方ない、この際でかい抱き枕だと思っておくことにした。
ふと嗅ぎ馴れた玄兎の匂いに混じる異物は、恐らく件のソファーからの移り香だろう。
その香りを掻き消すように玄兎の首筋に自身の鼻先を擦り付けるニコラス。
それが擽ったかったのか、玄兎は一瞬身動ぎしたものの、そのまま大人しくニコラスの腕の中に収まったのだった。
おやすみ、dreamer。
(翌朝、一向に起きてこない二人の様子を見に来たウォリック)(その笑い声が目覚まし代わりになった)
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こっそり悪男祭より。
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嘘つき、ロンリー。