Bow-WoW!
#08
「ポチくん、コニーちゃんもダメなの?」
「…むしろ、何で彼女なら大丈夫だって思ったんだ?」
「そりゃあ、胸的な意味で?」
「むっ…!?てめっ、女をそんな目で見てんのか!?」
「いや、それが普通じゃね?」
相変わらず純情なワンちゃんに思わず笑ってしまった。
クスッと背後から聞こえてきた声は多分、アレッちゃんだろう。
事情を知った今、アレックスのポチくんを見る目は微笑ましいもんだ。
「じゃあ俺らがコンスタンスの店に行ってる間、ポチくんはお留守番ってことで。」
そう話をまとめようとしたところ、「こいつ、リハビリでここにいるんだろ?甘やかすんじゃねぇよ」と相棒から手厳しいお言葉。
当の本人も何となくそれを察したのか、「悪かったな、役立たずで」と吐き捨てる。
「まぁまぁ。その代わり、今夜は頑張ってもらうからさ。」
「今夜?…あぁ、確かクリスチアーノファミリーの夜会だっけか?」
「そうそう。ぶっちゃけ、ポチくんに来てもらったのはその応援要員ってのもあんのよ。あ、夜会って言えばアレッちゃんのドレス。」
「ドレス…?」
「悪いけど、引き取りに行ってくんない?注文はしてあっからさ。」
「ドレス…」
「大丈夫大丈夫。店長サン、男の人だから。」
一瞬難色を示したものの、付け加えた言葉に返ってきたのは二つ返事。
本当、純情で単純なワンちゃんにまた笑ってしまう。
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その後、玄兎が持ってきたドレスを見て、ニコラスが呆れたように溜め息を吐いた。
(お前…なんだかんだ言って、やっぱりこういうの好きなんじゃねぇか。)
(そ、そんな目で見んじゃねぇよ!注文したのは俺じゃねぇからな!)
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嘘つき、ロンリー。