理一と友人03


理一のあの『告白』から数ヶ月が経った。

その間、幸か不幸かお互いの休みが重なることはなく、交流はほとんどメールのみ。

電話にも、二、三度出ただけだ。


今ではもう、当初ほどの衝撃はない。

理一の様子も特に変わったところは見られない。


だからと言って「あれは一時の気の迷いだった」と、そう判断するのは流石に早計すぎるだろうか。



『今度また飲みに行こう。』



そんな理一からのメールに少し迷ったものの、結局俺はそれに返信してしまった。


数分後、携帯が鳴る。











休みの調整と、お互いの食べたいもの飲みたいものについての簡単な打ち合わせ。

それらを数回繰り返して、とうとう迎えた約束の当日。


結論から言うと、俺が馬鹿だった。


いや、俺は俺なりに一応考えてはいたんだ。


あんなことがあった手前、とりあえずどちらかの部屋で飲むことだけは避けたかった。


それを察してか理一自身も気まずかったのか、特に何も言わずに予約してくれたのは某大衆居酒屋。
そう、人目のある場所でなら俺達は普通の友人でいられるはずだったんだ。


「そう身構えないでくれ。」


この間は悪かったよ、と苦笑しながらビールを注ぐ理一。

だが本当に悪いと思っているのなら、何故今日個室を選んだのか。

気まずくはないのだろうか。


薄い壁一枚に阻まれた外界の音はひどく喧しいのに、どこか遠く感じた。


「ひとまず乾杯しようか。」


そして差し出されたコップに少し迷ったものの、結局俺はそれを受け取ってしまった。





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(とりあえずの執行)


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嘘つき、ロンリー。