【趣味は、読書です。】02
「あれ?コマっちゃん、一緒じゃねぇの?」
「あいつは少し遅れるそうだ。」
相変わらずちくちくと突き刺さる周囲の視線。
だが隣の白兎は特に気にする様子もなくスマホに夢中で、ただ堂上だけが小さく溜め息をこぼした。
小牧がいない今、これに一人で耐えなければならないのかと思うとうんざりしてしまう。
「堂上。」
「…何だ?」
「なんか眉間に皺、寄ってるぞ。」
「……………」
一体誰のせいで、とその後ろ頭を叩こうとした手を不意に止めた。
スマホに視線を落とす横顔に改めて疑問が浮かぶ。
「…お前、いつから眼鏡なんて掛けるようになったんだ?」
騒ぎの一端を担うその存在を、堂上が知ったのはつい最近のことだ。
それとも、今までコンタクトを使用していたのだろうか。
どちらにせよ、白兎にはそれらを堂上に逐一報告する義務など勿論ない。
解っている。
それでも、何だか少し―…
「え?いや、これ伊達だけど?」
「…………」
黙り込んでしまった堂上に構わず、白兎は眼鏡を外すと、戯れにそれを堂上の顔に掛けてみせた。
「ワォ!あっくん、カッコいい!って、ちょ、何何?あ、待て!止めて!それ、意外と高っ…アッー…!」
【歴史小説】
(でも少しだけ、)
(自分の知らない一面がなかったことに安堵してたりして?)
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嘘つき、ロンリー。