【趣味は、読書です。】07


「えーっと、俺達に必要なのはあれだ…三つの袋?」

「それは結婚式のスピーチじゃないかな?」










「いや、この間、散髪中に読んだ漫画に確かそんなことが書いてあったんだよ…何か、こう…キーワード的なのが三つ……夢、愛、希望…いや、愛と勇気が友達…?」

「うーん…近付いたような、遠ざかったような…」

「まぁ、とにかく。要は俺達がお互いに信頼していなかったからこそ、今回のような悲しい擦れ違い事件が起きた訳だ。」

「俺達が、というより白兎が、だろう?まったく、ちょっと目を離すとすぐに問題を起こすんだから。」

「お前はオカンか。って、え、俺?俺だけが悪いの?」

「うん。だって現に上から怒られてるの、白兎だけじゃない。」

「いや、堂上だって怖い顔して探してんのも悪いだろうよ。そりゃ書類だって渡しそびれるだろうよ。」

「でも向こうはただ、白兎が読みたがっていた本をたまたま手に入れたから、それを渡そうと探していたって聞いたけど?」

「…………」

「それにその本、前に壊した眼鏡のお詫びのつもりだったんだって?」

「………………」

「怖い顔した堂上なんて、いつものことじゃないか。それで逃げるなんて、白兎の方に疚しい気持ちがある証拠だよ。」

「…別に逃げたつもりは……てかコマっちゃん、今何気にひどいこと、言ってね……?」

「これまでずっと苦楽を共にしてきた仲だろう?もっと信頼してあげなよ。流石に堂上が可哀想だよ。」

「………………」

「それで、何て言うの?」

「………すみませんでした。」

「よし。じゃあ次、本番行ってみようか。」




【冒険小説】

(意外とホラーより怖かったりする、かも?)

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嘘つき、ロンリー。