【一人、二人、三人。】08
最近、また妹の様子が少し変わった。
と言っても以前のように戻ったという訳ではなく、ただほんの少しだけ、どこか他人行儀だった部分がなくなったような気がする。
間違っても「白兎さん」と呼ばれることだけはなくなった。
『お兄ちゃん。』
やはり先日、神社に行ったのが効いたのだろうか。
境内の掃除と後は軽く世間話をしたぐらいで、特に他に何かあった覚えはないのだが。
とにかく、今のところお祓いをする必要はなさそうだ。
そう事後報告すると、祖母は満足げに微笑んだ。
『人と人とが交われば、必ずそこに何かしらの変化が起こるもんや。』
そして「相手が変わったいうんなら、きっとあんたも何か変わっとるはずや」と。
(……少し、勉強でもしとこうか…)
正直、未だに勉強会の意義がよく分からないのだが、まぁ、これも一つのコミュニケーションとして考えればそう悪くはー…
「…お兄ちゃん、熱でもあるの…?」
「三葉、それ言うの、もう二回目やぞ。」
次言ったら、流石に兄ちゃんも怒るぞ。
『誰か』について
(誰であろうと構いはしません)
*前次#
戻る
嘘つき、ロンリー。