【kiss-er】03
『クゥゥリティカルヒィィィッツぅ!!どうしたどうしたァ、新生蛇集団!初夜に選んだ相手が悪かったかァ!?さっきから何度もイッちまってんぞっ!それともまさか下剋上からマゾヒストにレベルアップしたとか言わねぇだろうなァ、オイッ!!』
「あー、クソッ!」
そう吐き捨てられると同時に、ダンッと叩かれたカウンター。
いつもならここで店主の注意が入るところだが、その店主自身が声を荒げているので制止する者がいない。
僕も(手は痛くなかったかな)と思うぐらいで、ただその様子を隣で眺めるだけだった。
『アレ、は若気の至りってヤツで…』
我に返った白兎くんがどんな反応をするのか、今から楽しみで仕方ない。
普段店内を占拠している少年達は今、二人の間に置かれたPC画面の中だ。
店を閉められないという白兎くんのために持ち込んだ物だが、結局は開店休業の状態になってしまった。
他に客がいないのが、せめてもの救いだろう。
また一際大きな喚声が聞こえ、反射的に身を乗り出した白兎くんに思わず苦笑を漏らした。
「…本当に後輩思いなんだね、君は。」
そんな揶揄も届かないほど、真剣な横顔。
最近妙に警戒されてあまり近寄れなかったので、この近さは久し振りだった。
だから、その頬にそっと顔を近付けて
「…何のつもりですかね?」
もう少しのところで阻まれてしまった。
左手で僕の口元を押さえ、鋭い視線を向けた白兎くんは現役を彷彿させる。
そしてその瞬間、画面の中のプラグマンがゲーム終了を告げた。
頬なら厚意
「いや、慰めようかと思って。」
「ご遠慮します。」
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嘘つき、ロンリー。