【しのびのこども】04
※四年と白羽主(バランサ)。
恐らく自分は今、忍びとしての資質を試されているのだろう。
そう思った瞬間、脳内で「大丈夫、君ならやれるさ」と黒羽の幼馴染みが嗤った。
対する赤羽の彼女は「考えすぎじゃない?」と呆れた様子。
(……あぁ。だめだ、だめだ。)
想像上とはいえ、懐かしい二人の姿を見て無性に里が恋しくなってきた。飛騨に帰りたい。
「ん?どうした、白兎。ホームシックか?」
「ふん。情けないやつだな。そんなもの、この私の華麗なる戦輪捌きを見れば一目で吹っ飛ぶに決まっている!」
「あ、じゃあ髪結いしてあげようか?きっといい気分転換になるよぉ?」
「蛸壷もいいと思う。」
同級生の異変に気付き、そう声を掛けてきた彼等はきっと気の良い連中なのだろう。
だからこそ外面だけではない、内面の輝きまでもがきらきらと表れているに違いない。
意味はよく分からないが、「あいどる」学年と呼ばれているそうだ。
(…俺は忍びだ。白羽の、忍び。)
忍びの資質は文字通り、忍ぶこと。
そして俺の、白羽の忍術は黒羽の幻術や赤羽の妖術に負けずとも劣らない、と自負している。
だが、
(どうやってこの中に溶け込め、と…?)
目の前の彼等の姿の、なんと眩しいことか。
けもの、のけもの
(せめてあと一年早く、もしくは遅く生まれていれば、まだ何とか…)
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嘘つき、ロンリー。