【しのびのこども】05


※五年と甲賀主(バジリ)。







「お前、いつもいつも組み手組み手と言ってるが、座学の方は大丈夫なのか?」


と雷蔵が心配していた、と続ける鉢屋先輩。

その隣に当の不破先輩の姿はなく、聞けば現在委員会活動中で不在らしい。


しかし、この先輩はいつ見ても見事な変装術だ、誰かと良い勝負だな、なんて思っていると「おい、白兎。聞いているのか?」


「聞いてます。座学の方は特に問題ありません。…それとも、こうして組み手のお相手をお願いするのはご迷惑でしたでしょうか?」

「いや、俺らもちょうど暇してたから別にいいんだけどな。」


と、答えたのは竹谷先輩だった。

すでに準備運動に取りかかっていたので、それに倣って身体を解し始める。


「あ、もしかして勉強は兵助や勘ちゃんに見てもらってるとか?」

「いえ。お二人にも時々組み手に付き合っていただいています。」

「おいおいおいおい。」

「もう一度言いますが、問題ありません。忍びとしての技術は故郷で嫌というほど叩き込まれましたから、ここで自分が学ぶことはありません。」

「おほー、すごい自信だな。」

「だから、まぁ…在学中は精々体力作りに励むつもりです。」


呆れる鉢屋先輩に苦笑する竹谷先輩。

そんな二人から思わず目を逸らしてしまい、そしてそれを誤魔化すように「ぱんっ」と手を叩いた。


「それでは始めましょうか。よろしくお願いします。」





蚕の邂逅

(全ては伊賀者を殺すためだった)(はずだった)(それがいつの間にか)(楽しくて)(楽しくなってしまっていて)(俺は)

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嘘つき、ロンリー。