【誰かの好意を踏みにじってしまいました。文字通り。】05
きっかけはまぁ色々とアレだったものの、その割に俺達の仲はそこそこ順調だったと思う。
いつの間にか昼飯を一緒に食うのは当たり前。
短い休み時間でも暇さえあれば話すようになったし、周りからも三人一組の扱いをされることが多くなっていた。
特に岩泉とはマンガとか音楽とかの趣味が合っていて、何でもっと早く仲良くならなかったのか、不思議なくらい相性が良くて―…
…何の話だったっけ?
あ、そうそう。
俺達三人、結構仲良くやっているって話だ。
それなのに何故今、俺と及川の間に微妙な空気が流れているのだろうか?
「あ、あれ?」
困惑したように首を傾げる及川に対し、きっと俺の頭上にも同じように?マークが飛んでいる。
事の発端はつい数分前、今度の休みにどこか遊びに行こうと岩泉から誘われた俺。
てっきりいつもの三人で遊ぶのだと思い、近くにいた及川に「どこに行こうか」と何気なく話し掛けたその時、事件は起きた。
『俺が行ってもいいの?』
え、及川は行かねぇの?
何故かニヤニヤと笑う及川を前に、一瞬止まってしまった反応。
そんな俺の様子が及川には予想外のものだったらしく、先程の「あ、あれ?」に繋がる訳だが。
「えっと、岩ちゃんに誘われたんだよね?」
「そうだけど…」
そういえば岩泉の名前は出さなかったような気がしないでもない。
だから及川は、別グループからの遊びの誘いだと思って遠慮したのだろう。
当の岩泉も今、部活の後輩に用があるとか何とかで、ちょうど席を外しているし。
なので改めてもう一度誘おうとしたところで、何やら考え込んだ様子の及川に気付いた。
「どうした?」
「…ごめん。ちょっと変なこと聞いてもいいかな?」
「ん?」
「白兎と岩ちゃんって、どんな関係?」
本当に変なことを聞くんだな、おい。
というか、このタイミングも意味不明すぎね?
なんて思いつつも、とりあえず率直に答えてみた。
「どんなって…友達?」
あ、でも岩泉の方は友達だと思ってなかったら笑えるわー、と笑って続けた瞬間、
「ちょっ、岩ちゃんんんんっ!!?」
何故か及川は、ちょうど教室に戻ってきた岩泉に向かって突撃して行ったのだった。
え?えぇ!?
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(何!?俺、何か変なこと言った!?)
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嘘つき、ロンリー。