西谷と烏野バレー部員01
※これの派生ネタ。
「何で邪魔するんだよ!」
「うっせ!手間取らせんな、ボケ!」
トイレからなかなか戻らない日向と、痺れを切らしてそれを探しに行った影山。
その二人が他校生の目を憚ることなく、何やらエキサイトしながら帰って来た。
「ちょいちょい、そこのお二人さん。ここ、試合会場だって分かってる?」
「!ごめんなさいっ!」
「…すみません。」
一応先輩として注意してやれば、返ってきたのは素直な返事。
うんうん、やはり後輩というものはこうでなくては。
誰とは言わないが、どこぞのノッポメガネに見習わせてやりたいもんだ。
誰とは言わないが。
「影山、ご苦労さん。日向、腹は大丈夫か?」
それとも迷子か?
選手やその関係者らで溢れて狭苦しく感じるが、やはり大会が開催されるだけあって会場は広く、迷うのも無理はない。
かく言う俺も一年の頃、
「こいつ、トイレで他校生に食って掛かってたんすよ。」
「え。」
「違っ、食って掛かってない!」
何やら少し物騒な言葉を耳にし、一瞬思考が止まってしまった。
だがすぐに否定が入り、そっと安堵の息を吐く。
何だ、ビビらせんなよ。
「ただちょっと…でかくなるにはどうすればいいかなぁ、って思って…」
「でかく?」
「そう言えば話してた相手の奴、かなりでかかったな。」
「へぇ?」
どんくらい?と軽い気持ちで聞いてみれば、やたら目を輝かせ、身振り手振りを付けて説明し始めた日向。
ちょっと感覚的すぎていまいちよく分からないが、日向の興奮具合からいってかなりのでかさのようだ。
が。
「日向、男は身長じゃねぇ…ノヤを見てみろ。」
そう言って、ちょうど後方にいた西谷を親指で指してみる。
日向と、つられて影山の視線がそちらに向けられたところを見計らい、ドヤ顔で一言。
「な?ちっこい癖に格好いいだろ?」
「…白兎さん、それ褒めてるんですか?」
「褒めてる褒めてる。ちっこい癖に、は細やかな抵抗だ。」
「ていこう?」
「だって、普通に格好いいと普通に惚れちまうだろ?」
「惚れちまえばいいだろ?」
「いや、そうなんだけど」
影山、日向の疑問に続けて答える流れで、つい普通に答えそうになったが、あれ?今の声、背後からじゃね?
そうつられて振り向けば、西谷がニカッと笑いながら親指を立てるのだった。
いや、それ反則だから。
(もうちょいハンデを…いや、何か、どう頑張ってもノヤに勝てる気しねぇわ…)
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嘘つき、ロンリー。