あなたの声で聴かせて





「……私が四席になったら、」
「……はい」
「今よりも強くなって……もっと、格好いい女になれるかな」
「ええ、もちろん。……アナタなら、絶対に」
「はは。ダメだよ、科学者が絶対とか言ったら」
「でも、それが朝緋サンでしょ?」
「…………」
「アナタは確かに意地っ張りだし頑固だし、ボクの言うことなんかちっとも聞いちゃくれないじゃじゃ馬ですけど」
「……すいませんね」
「——でも、何があっても絶対に諦めない。傷付いても、立ち止まっても、必ず前に進もうとする」
「……」
「大丈夫っスよ、アナタなら。絶対に叶えられる。……少なくともボクはそう信じてますから」


 だからこれはボクのワガママなんスけど。アナタの成長を見届けさせてくれませんか。

 言ってる自分が、苦しさに鼓動を止めてしまいそうだった。唇を歪ませて「……仕方ないなあ、」と無理やり笑顔を作る朝緋サンよりも。——ボクの方がずっと、真実本音を隠すのに必死だった。


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